IOC(国際オリンピック委員会)のトーマス・バッハ会長が「今回の北京冬季オリンピックは非常に成功的だった」と語っている中、2つの金メダルを獲得したスウェーデンのスピードスケート選手やリュージュ2冠に輝いたドイツ選手は帰国後、中国のような人権侵害を行っている国のオリンピック開催を認めるのは無責任だと批判した。
北京冬季オリンピックで2つの金メダルを獲得したスウェーデンのスピードスケートのニルス・ファンデルプール選手(25)は帰国後、中国のような人権侵害を行っている国のオリンピック開催を認めるのは無責任だと批判した。
同選手は今大会でスピードスケート男子5000メートルと1万メートルの2つの金メダルを獲得し、両種目の世界記録と五輪記録の保持者でもある。
台湾の中央社によると、2月13日にスウェーデンに帰国したファンデルプール選手はメディアの取材に応じ、中国での冬季オリンピック開催は「最悪なことである」と発言し、中国にチームメンバーがまだ残っているため、これ以上のコメントを控えるとした。
同選手は、北京冬季オリンピックをナチス・ドイツが開催したベルリンオリンピックにたとえた。ナチス・ドイツが1936年のベルリンオリンピックの成功を足掛かりに世界征服に乗り出した。ロシアも2014年の冬季オリンピック直後にクリミアを併合した。
中国のように深刻な人権侵害を行っている国にオリンピックを開催させるのは「極めて無責任なことだ」と批判した。
ファンデルプール選手は大会前、スウェーデンのメディアから北京冬季オリンピックについて質問されたとき、大会前に現地政権を批評するのは「賢明ではない」とし、スウェーデンに帰国したら自分の考えをメディアに話すと約束した。
「もう中国には行かない」「IOC理解できない」…独金メダリストも露骨に「批判」
香港の日刊紙“明報”は2月19日、ドイツの国際公共放送“ドイチェ・ヴェレ(DW)”から引用した内容によると、北京五輪でリュージュ2冠に輝いたドイツのナタリー・ ガイゼンベルガー選手は、ドイツに帰国した後のインタビューで「IOCが中国に、冬季オリンピック開催の権限を与えたことは理解できない」と語った。つづけて「選手たちは、そのような状況に直面すれば無力な場合が多い」と吐露した。
同選手は「人権問題を含めた懸念により、北京五輪への参加について長い間ためらっていた」とし「中国の人権問題により金メダルの夢をあきらめることはできず、家族も私の夢のために多くの支援をしてくれたので、競技のために中国に行き私の任務を完遂することにした」と説明した。
また「対話を準備する間は、そのような問題を考えないように努力した」とし「家に戻ってきたので、もう中国には行かないだろう」と強調した。
【引用記事】
・大紀元 https://www.epochtimes.jp/p/2022/02/86672.html
・WoW!Korea http://www.wowkorea.jp/news/korea/2022/0219/10336225.html