米海軍、南シナ海で軍事演習 中国への「対抗」は否定

時事
米海軍は7月4日、空母2隻が南シナ海で同日に軍事演習を行ったと発表した。同海域では領有権を主張する中国も現在、軍事演習を行っている。写真は今回派遣された空母ロナルド・レーガン。2018年11月21日に香港で撮影

米海軍は、空母2隻が南シナ海で4日に軍事演習を行ったと発表。同海域では領有権を主張する中国も現在、軍事演習を行っており、米国防総省や近隣諸国は非難する声明を発表している。


【NewsweekJapan 2020年7月5日】

[4日 ロイター] – 米海軍は、空母2隻が南シナ海で4日に軍事演習を行ったと発表した。同海域では領有権を主張する中国も現在、軍事演習を行っており、米国防総省や近隣諸国は非難する声明を発表している。

海軍の声明によると、演習を実施したのは空母「ニミッツ」と「ロナルド・レーガン」。「自由で開かれたインド太平洋地域を支援するため」という。具体的な実施場所は明らかにしなかった。

空母の演習について先行報道した米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)によると、ロナルド・レーガン空母打撃群の司令官を務めるジョージ・M・ウィコフ少将は「米国が地域の安全保障と安定にコミットしているという明確なメッセージを、同盟国に示すことが目的」と説明。中国が実施している軍事演習に対抗するものではないとした。

米国防総省は2日の声明で、中国の軍事演習について「緊張緩和と安定維持を目指す取り組みに、望ましくない影響をもたらす」と非難していた。

【引用元】https://www.newsweekjapan.jp/headlines/world/2020/07/283112.php