「EU-中国人権対話」開催 迫害を受けている法輪功学習者の釈放要求

人権

第39回目の「EU-中国人権対話」が最近、中国・重慶で開催された。6月17日に欧州連合(EU)は声明を発表し、中国共産党に対して人権迫害を停止し、不当に拘束されている法輪功の学習者を釈放するよう再度強く促した。

6月17日、EUは声明の中で、中国の人権状況が「非常に深刻」であり、懸念されると改めて指摘した。

会議では、中国共産党が人権擁護者、弁護士、ジャーナリストを弾圧しているとの報告に言及し、人権侵害行為の調査と停止を中国共産党に求めた。また、EUは不法な拘束、強制失踪、拷問、虐待のケースについても懸念を表明した。

 

許娜さんは北京の独立した画家であり詩人でもあり、パンデミック期間中に北京の実際の街の写真を公開したことで、中共当局によって不当に8年の刑に処された。昨年5月には、控訴審でも判決が維持された。許娜さんは以前に、「法輪功」を放棄しなかったために数年間の刑に処され、刑務所内で10種類以上の拷問に苦しめられた。

米政府系機関発表の被害者リストにある法輪功学習者・許那さん

 

山東出身の丁元徳さんは昨年11月に中共当局によって、不当に3年の刑に処されました。丁元徳さんの息子である丁楽斌さんは、海外で父親の救出活動を行った。

山東出身の丁元徳さんは昨年11月に中共当局によって、不当に3年の刑に処された。丁元徳さんの息子である丁楽斌さんは、海外で父親の救出活動を行い、注目を集めた。今年1月18日には、欧州議会が緊急決議を採択し、中共を非難し、丁元徳さんおよびすべての法輪功学習者の即時かつ無条件の釈放を要求した。

法輪功は1992年中国で伝え出された気功で、宗教や政治に関与することはなく、身体の健康と道徳心の向上に顕著な効果があったため、わずか数年の間に1億を超える人々に愛好されるようになった。しかし、当時の国家主席・江沢民(2022年11月30日に死去)は法輪功の爆発的な人気に強く嫉妬し、自分の権力を乱用し中国共産党を利用して、1999年7月20日に法輪功に対する弾圧を発動した。以来、生体臓器狩りにまで及ぶ残虐な迫害を続けている。しかもこの迫害を正当化するために、あらゆる手段を使って国内外へ捏造した情報を流し、徹底的に法輪功を悪者に仕立て上げた。

【引用記事】NTDジャパン(2024年6月18日)