四川省でM6.8の地震 当局は住民の避難を阻止し救助前にPCR検査を要求!

時事

9月5日昼ごろ、四川省カンゼ・チベット自治州瀘定県でマグニチュード6.8の地震が発生した。震源地は、中国の観光地等級5Aの観光地に指定された「磨西鎮海螺溝」。 地震発生後、多くの町や村で道路が寸断され、通信が途絶え、電気や水道も止まった。9月8日現在、死者は82人に増え、まだ多くの人が行方不明になっているという。

地震発生後、地元当局の職員は住民にPCR検査を強要する一方で、人々が建物から避難するのを阻止し、住民の怒りを買っている。さらに、救助隊が被災地入りした際、当局はPCR検査を受けてから救助に当たるよう要求し、ネットユーザーからは人間性がないと非難された。

 

海螺溝風景区観光客の家族 李さん
「救助隊が入ったが、何の情報も伝わってこない。行くこともできない」

瀘定県磨西鎮の住民 小美さん
「 交通の一部はまだ回復していない。風景区に閉じ込められた人たちは一か所に集まっている。ただ道路が寸断され、連絡が取れないだけだ。多くが危険家屋となり、住めなくなった」

 

ネット上に投稿された動画によると、9月5日深夜、救助隊が被災地入りしたが、救助の前にPCR検査を求められた。9月6日、カンゼ・チベット族自治州当局は、瀘定県、海螺溝に対し封鎖管理を行うと発表した。救助隊員は24時間以内のPCR検査の陰性証明の提示を義務付けられ、さらに被災地の住民と救助隊員は毎日PCR検査を行うよう求められた。また、被災地に入った人と車両は、出ることはできなくなった。

 

四川省でM6.8の地震

中国地震観測網によると、現地時間の9月5日12時52分、四川省カンゼ・チベット族自治州の蘆定県でマグニチュード6.8、震源の深さ16キロメートルの地震が発生した。 当局は、同日20時30分までに、カンゼで29人、雅安市で17人、合計で46人が死亡し、16人が行方不明、50人以上が負傷したと発表した。9月6日65人だった死者数は、9月8日には82人に増えたという。

この地震により、土砂崩れや落石が発生した。地震発生時、ある住民は家から飛び出して、周りの住民に避難するよう呼びかけた。

当局の地震の知らせは遅すぎる

地震発生の1分前、一部のネットユーザーはスマホで「地震警報」を受け取った。 ネットユーザーは、「当局の地震の知らせは遅すぎる。動物のほうがましだ」と嘆いている。

9月4日夜、地震発生の前日、四川省綿竹市で空を覆うほどの大量のコウモリが夜空を舞う光景が見られ、多くの人は地震の前触れではないかと噂していた。

しかし、地元の応急管理部門は、綿竹市上空に現れたコウモリの群れは毎年見られる自然現象であり、地震の前触れではないと火消しをした。

地震の中でもPCR検査を強要

地震が発生したとき、四川省の重慶市や成都市でも揺れが発生した。しかし、多くの居住区では「ゼロコロナ」政策を引き続き実施し、居住区の出入り口や集合住宅のドアがロックされた。さらには、住民が建物から脱出するのを阻止した。

あるネットユーザーは、「地震が起きているのに、まだPCR検査をするよう呼びかけている」と呆れている。

別のユーザーは、中共の第20回党大会を前に、高官らは習近平への「忠誠心を示す」ために人の命を粗末にしていると皮肉った。

また、別のユーザーは、「怖いのは地震ではなく、地震発生時にもPCR検査を強要することだ。このような忠誠心に勝るものが他にあるのか!」と投稿している。

余震が続く中、避難を阻止される

地震発生後、余震が続いたため、多くの人が自宅から避難しようとしたものの、防護服を着たコロナ対策員「大白」に阻止された。 ある住民は、閉ざされた扉を足で蹴り、一部の住民は金属製の扉を取り外して脱出した。住民らは、当局の非人道的な行為を非難している。

【引用記事】
・NTDジャパン https://www.ntdtv.jp/2022/09/57906/
・NTDジャパン https://www.ntdtv.jp/2022/09/57937/