中国北西部の西安市で現地政府は22日午後、中共ウイルス（新型コロナウイルス）の感染拡大防止策として、23日午前零時から「閉鎖式管理（実質上のロックダウン）を実施する」と緊急通達した。人口1300万人の西安市で市中感染を起こしたのはデルタ変異株という。同市はまた流行性出血熱も同時に流行しており、ネズミが媒介しているもよう。
中共ウイルスの流行
中共ウイルスの感染拡大を受けて、人口1300万人の西安市では12月23日からロックダウンを実施しているが、感染者数はかえって増加しているという。西安市は、12月9日から25日までの間、485人の感染者が確認されたとし、26日には635人に増え、３万人近くが隔離用のホテルに送られ、集中管理下に置かれた。
西安市は感染拡大を抑えるため、北京当局の方針に従って、27日からさらに厳しい措置を講じており、市全体を対象に新たなPCR検査を実施し、市民の外出もさらに厳しく制限している。ロックダウン当初は、１世帯につき1人が２日に１回、生活必需品を買うために外出することができるとしていたが、27日からは、検査を受けて陰性判定が出た人のみ、外出が許される。
これを受け、中国のSNSでは、「どこで食料が買えるのか」と、多くのユーザーが助けを求めている。また、「人民にひもじい思いをさせるつもりか。食べるものがない」と、住民の死活問題を全く考慮しない当局の非人道的な政策に疑問を呈するユーザーもいる。
地元メディアの報道によると、12月25日午後５時までに、西安市の封鎖エリアは235か所に増え、そのうち高リスク地域は１か所、中リスク地域は115か所に上り、24日の一日だけでも、41か所が中リスク地域に追加されたとしている。一方、ある市民は、自身が居住しているエリアは封鎖されているが、当局が公表した封鎖地域リストに載っていないと話している。
西安市当局の24日の発表では、今回市中感染を起こしたウイルスはデルタ変異株で、感染力が強く、伝播性が高い。オミクロン株による感染は、西安ではまだ確認されていないとしている。
現在、西安市で発生した感染の波は、すでに陝西省、広東省、北京市、河南省、山西省などの５つの省市の７つの地域に広がっている。
中共の「中央規律検査委員会国家監督委員会」は24日、今回の西安市の感染拡大において、疫病予防と管理に不備があったとして、関連責任者26人を処分したと発表した。
・NTDジャパンhttps://www.ntdtv.jp/2021/12/54141/
出血熱の感染拡大
西安市では現在、中共ウイルスの他にも、「出血熱」の感染も広がっている。ネット上の投稿によると、地元ではすでに多くの市民が感染しており、死亡者も出ているという。
12月19日に、ハンタウイルスに起因する感染症である腎症候性出血熱（流行性出血熱）の感染者が相次いで発見され、地域社会が緊張状態となった。中国の健康時報によると、西安市の疾病管理センターは、冬に入って西安市長安区で流行性出血熱の感染者が何人か出たと明らかにした。最初の感染者は18日に発見され、正確に何人が感染したかについては公開しなかった。
・看中国https://www.visiontimesjp.com/?p=29001
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・NTDジャパンhttps://www.ntdtv.jp/2021/12/54037/
