中共のナショナリズム教育、子どもたちにゲームで爆薬袋?を背負わせる

人権
中共の紅軍の軍服を着ている子供たちが「爆薬」と書かれた布袋を背負している様子(スクリーンショット)

中東などでは過激派が誘拐してきた子どもたちを自爆テロに利用して食い物にしているというニュースがあった。子どもを「武器」にする行為は世界中から非難されて当然だ。しかし、中国ではゲームとはいえ子どもたちに「爆薬」袋?を背負わせて中共のナショナリズムを叩きこんでいるようだ。

中国の教育機関が行ったイベントを紹介する動画が話題となっている。動画には、対象となる小学校低学年の子どもたちが、中国共産党(中共)の紅軍(こうぐん)の軍服を着て、「爆薬」と書かれた布袋を背負っている様子が映っていた。

これに対し、中共のナショナリズム教育の方法を批判する長文を投稿するネットユーザーもいた。文章によると、中共の洗脳プロパガンダは、子どもたちを幼い頃から、より大きな国の利益のために小我(自分)を犠牲にするという「(死を)恐れない」精神を育てるためであるという。

しかし、子どもたちは国や民族の未来であり、戦争と災害が来る時の最初の保護対象である。いかなる子どもをも、「武器」にする行為は世界中から非難される。

米国で「生命倫理学」の提唱者ヴァン・R ・ポッター教授は、生命を尊重することには生命を畏れ、生命を尊重するという二重の意味が込められていると述べた。

自分の命も他人の命も大切にすることは、社会的価値を保障するための必要条件である。子どもたちが学校に通うのは、知識を学ぶためだけではなく、人間としてのあるべき姿や普遍的な真理を学ぶためでもある。子どもたちに自分の良心に従って行動する方法を知るように育てなければならない。

【引用記事】
・看中国「中共の「ナショナリズム」教育、子供たちに「憎悪思想」を植え付ける」

中国共産党、幼稚園児にも政治教育

大紀元(2021年3月8日)によると、中国共産党結党100周年にあたる今年、中国当局は「洗脳教育」をはじめとする様々な権力強化策を打ち出しているという。最近では、全国の学校が始業式で、幼稚園から中学校までの生徒に「党に従おう」「赤い遺伝子を受け継ごう」という政治教育キャンペーンを展開している。

幼い頃から「爆薬」を背負わせるようなゲームは、認知能力の低い未成年者にとっては誤った方向に導くことになる恐れがある。中国共産党は近年、いわゆる「共産主義の後継者」を育てるため、小学校から大学までの思想政治の教育に力を入れている。このような洗脳教育を受けた若者たちが、パンデミックを引き起した新型コロナウイルスのように世界中に拡散していったとするなら、世界はどうなるのだろうか。