フランス上院議員「法輪功は中共のデマの被害者だ!」

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フランス上院議員ガトリン氏は、フランスは長い間中共の全体主義に対し、全面的かつ深い認識が欠けていたが、法輪功問題が中共の独裁政権の深刻さを認識させることになったとも考えている。彼はまた、インターネットとメディアの不適切な使用によってデマが拡散されて危険な結果がもたらされており、法輪功はその被害者だと警告した。

仏研究所の報告書、中共による海外の法輪功学習者への迫害実態明かす

フランス国防省傘下の仏軍事学校戦略研究所(IRSEM)は9月20日、中共政権による統一戦線工作の実態をまとめた報告書「中国(中共)の影響力作戦」を公開した。報告書は、中共政権が海外でもスパイやプロパガンダを通じて、「法輪功」の学習者を迫害していると言及した。これにより、フランスの政界で法輪功に対する注目がさらに高まっているという。

・大紀元「仏研究所が報告書、中共による海外法輪功学習者への迫害実態明かす」2021年9月28日

フランス上院議員、「法輪功への中傷は中共の陰謀」

1999年、当時の中国国家主席・江沢民が法輪功の人気に対する強い嫉妬から法輪功への弾圧を開始して以来、多くの法輪功学習者が残酷な迫害を受け続けている。中共は法輪功創始者・李洪志氏を中傷し、法輪功学習者を犯罪者扱いした。

NTDジャパン(2021年10月22日)によると、江沢民は1999年10月25日にフランス日刊紙「フィガロ」から取材を受けた際、法輪功を「カルト」と誹謗し、海外の法輪功学習者にも巨大な圧力をかけた。フランス上院議員アンドレ・ガトリン氏は新唐人テレビの取材を受けた際に、これはまさに中共の陰謀だと述べている。中共は法輪功を「カルト」と中傷し、中共の行っている法輪功学習者を対象とした臓器狩りの罪を軽く見せようとした。

アンドレ・ガトリン仏上院議員
「中国(共)とその高官は意図的に法輪功を『カルト』と呼んだ。これには効果があった。法輪功は誹謗中傷され、臓器狩りは信憑性に欠ける情報だと思われた。フランスの宗教調査組織ミビルード(Miviludes)は法輪功は『カルト』ではないと明確に指摘した」

ガトリン議員は、臓器移植システムには何らかの関係性が存在すると考えている。

アンドレ・ガトリン仏上院議員
「私はずっと、彼らにはある種の共謀関係があると考えている。中国人医師を育成する病院は、自分たちが何をやっているのか分かっているとは限らない。なぜならフランスの臓器移植システムには、無償、匿名、自主的という三つの原則があるからだ」

ガトリン議員はまた、中共の独裁は少数民族だけを対象としているのではなく、実際にはすべての民族に対する独裁統治を行っているのだとして、その根拠として法輪功学習者のかなりの人数を漢民族が占めているが、彼らも同じように残酷な迫害の対象になっているからだと例を挙げている。

ガトリン議員は、フランスは長い間中共の全体主義に対し、全面的かつ深い認識が欠けていたが、法輪功問題が中共の独裁政権の深刻さを彼らに認識させることになったとも考えている。

ガトリン議員はまた、インターネットとメディアの不適切な使用によってデマが拡散されて危険な結果がもたらされており、法輪功はその被害者だと警告している。

 

法輪功迫害の首謀者は江沢民

1999年11月9日付のワシントン・ポスト紙は、「江沢民が法輪功に『カルト』の烙印を押し、邪教を禁止する法律を中国で制定するように要求した」と報道した。

中共による法輪功弾圧運動が始まった頃、法輪功学習者だけでなく、拷問や警官の残虐な暴行に対して、世論は法輪功支持へと傾いた。中共のプロパガンダが止むことなく流される中でも、一般市民は法輪功の窮状に同情的だった。さらに国際的な批判も高まっていた。江沢民にとっては、法輪功に対する世論の支持を何としてでも転換させ、この弾圧運動を正当化する必要があった。

ワシントン・ポスト紙は、「弾圧は中国指導部の力を固め、誇示するためのものだった…中共の情報筋によると、中央政治局常務委員会は全会一致で弾圧を支持したわけではなく、江沢民だけが法輪功の撲滅を決断した」と報道しており、「江沢民にとって非常に個人的なこと」とする中共の高官の言葉も同記事には引用されていた。