NTDジャパン(2021年4月1日)によると、中国にいる外国人ジャーナリストへの当局の抑圧は悪化の一途を辿っている。BBCのジョン・サドワース(John Sudworth)北京特派員は、中共当局からの圧力や脅迫を受けたため、台湾に転出したという。
サドワース氏は中国駐在歴9年のベテランジャーナリストで、中共当局から迫害を受けている人権弁護士や新疆ウイグル自治区における人権侵害について多く報道してきた。しかし、取材チームがどこに行っても当局から監視され、法的措置を取ると脅されたという。
中共当局がBBCの中国での放送を禁止にするなど、中英関係も日に日に悪化しているため、サドワース氏は中国滞在が困難になってきたと判断した。そして北京を離れる際も、私服警官が空港のチェックインエリアまで尾行していたという。
BBCは声明を発表し、サドワース氏の報道を誇りに思うと称えた上で、報道は中共の世界に知られたくない真相を暴露したと指摘している。
一方、中共外交部の華春瑩(か・しゅうんえい)報道官は記者会見で「我々はサドワース氏の記者証を更新しようとしたときに、彼が何も知らせずに離れたことを知った。関連部門に何も知らせなかった」と述べた。