中国共産党は”大規模な毒害”を計画?中国製ワクチンに懸念 独製薬会社との供給契約も

時事
2020年9月24日、中国・北京で行われた中国医薬集団(シノファーム)の記者会見で、テーブルの上に置かれたCOVID-19ワクチン(Kevin Frayer/Getty Images)

中共政府は、全国で1億本の新型コロナワクチンを国民に接種する計画を立てている。しかし現在まで、中共主導の下で開発された5種類のワクチンは、国家薬品監督管理局(NMPA)の承認を得ていない。海外に派遣した労働者が出国前に中国医薬集団のワクチンを接種したにもかかわらず、出国後感染が確認され、中国産ワクチンの安全性について、諸外国は依然として懸念を抱いている。

NTDジャパン(2020年12月22日)によると、中共政府は、全国で1億本のワクチンを国民に接種する計画を立てている。しかし現在まで、中共主導の下で開発された5種類のワクチンは第III相試験を終えておらず、国家薬品監督管理局(NMPA)の承認を得ていない。

香港紙サウスチャイナ・モーニング・ポスト(米国東部時間18日)の報道によると、計画では最初の5000万本のワクチンは、旧正月の帰省ラッシュ前に接種を終え、第二ロットの5000万本は、2月5日の前に接種を終える予定であり、中国医薬集団総公司(China National Pharmaceutical Group,CNPG)と科興控股生物技術(シノバック・バイオテック)が開発・生産したワクチンを使用する予定だと報じている。

以前の報道で、中国が海外に派遣した労働者が出国前に中国医薬集団のワクチンを接種したにもかかわらず、出国後中共ウイルスの感染が確認されたと伝えた。中国産のワクチンの安全性について、諸外国は依然として懸念を抱いている。

英紙『フィナンシャル・タイムズ』(Financial Times)の17日の報道では、中国共産党が開発したワクチンは、第I相試験のデータが公開されないまま、人体の臨床試験を行った。海外に輸出する場合、外交・政治・経済の面でリスクが生じる可能性があると報じた。 また、現在まで国家薬品監督管理局(NMPA)の承認を得ている中国製ワクチンは1つもなく、これは、ワクチンに法律上で問題があることを意味しているとされている。

中国の上海復星医薬と独のバイオ医薬品会社ビオンテック(BioNTech)は供給契約を結んだ。ビオンテックが開発したワクチンの中国での販売が承認された場合、来年1億本以上のワクチンを中国に供給する予定だという。ネットユーザーは「中共の統治の下、いつも高官が優先される。今回の輸入ワクチンも中共の高級幹部と既得権益層のみに提供されるのではないか」と疑問を呈した。契約上では、来年最初に供給されるワクチンはドイツの工場から直接に輸入され、将来的には中国本土での生産が承認される可能性が高いらしい。

中国製ワクチンを接種した在外中国労働者、感染相次ぐ

大紀元(2020年12月24日)によると、中国製の中共ウイルス(新型コロナウイルス)ワクチンを接種した中国人労働者の海外での感染が確認された事例が相次いだ。専門家は、中国製のワクチン効果を疑問視し、警鐘を鳴らしている。

ラジオ・フリー・アジア(RFA)の12月15日の記事によると、アンゴラのルンダ・ノルテ県に駐在する大手国有企業の中国人従業員が中共ウイルスに感染した。

同社従業員は、中国国営企業・中国医薬集団(シノファーム)が開発したワクチンを、従業員全員が受けていたと述べた。ワクチンの接種は海外で働く条件だった。

シノファームは、中国国務院国有資産監督管理委員会(SASAC)直属の大手製薬会社だ。

セルビアのメディア12月の報道によると、同国パンチェボ市で働く天津電力建設会社の中国人労働者約300人は、中共ウイルスに感染した。労働者の大半は、中国を出発する前にシノファーム製のワクチンを接種していたという。

また、在ウガンダ中国大使館は12月5日付の公式声明で、47人の中国人労働者がウイルスに感染していることを明らかにした。同様のワクチンを接種したとみられる。

大紀元は中国疾病管理予防センター(CDC)にコメントを求めた。同所の職員は、海外の感染例はワクチンの接種とは関連がないとし、中国衛生部に問い合わせるよう記者に述べた。この職員は、中国CDCが対応するのは北京で起きた感染例のみと付け加えた。

微生物学者で、米ウォルター・リード陸軍研究所ウイルス感染症部門の元研究室長ショーン・リン(Sean Lin)博士は、大紀元の取材に対して、中国が開発したワクチンはすべて臨床試験中であり、当局が不活化ワクチンを性急に配給したのは非常に危険だと語った。

台湾台北にある中央研究院傘下の台湾生物医学研究所の疫学者・何美郷(Ho Mei Shang)博士は、ワクチン接種後に患者の抗体依存性亢進(ADE)が確認され、ワクチンが感染を増幅したり、有害な免疫病理学的な変化を引き起こすことがあると指摘した。何氏は、台湾は不活化ワクチンを開発することはなく、使用することもないだろうと述べた。