中国の人権問題に懸念のEU首脳、中国の習近平と会談

人権

中国では様々な人権迫害が日増しに酷くなっている。例えば、21年間も続く法輪功(気功)への弾圧やウイグル族・チベット・香港・モンゴルへの迫害など。その迫害の真実が、今までは中国当局に隠蔽・捏造されていたが、今や世界中の人々に伝わりつつある。欧州連合(EU)首脳は14日、中国の人権問題について、中国の習近平国家主席とオンライン形式で会談し、問題視されている少数民族ウイグル族の扱いなどに「深刻な懸念」を表明した。ミシェルEU大統領は終了後の記者会見で、「独立した監視団の新疆ウイグル自治区入りを求めた」と明らかにした。

EU、中国に「利用されず」 首脳会談で公平な貿易関係要求

9月14日、欧州連合(EU)と中国のオンライン形式での首脳会談があったという。ロイターによれば、EUのミシェル大統領は中国に「利用されない」と述べ、一段と公平な貿易関係を要求し、ドイツのメルケル首相は、EUと中国間の投資協定の締結に向けて、交渉を急ぐよう中国側に圧力をかけたという。

EU、監視団の新疆入り要求 人権問題に懸念―中国と首脳会談

【ブリュッセル時事(2020年9月15日)】
欧州連合(EU)首脳は14日、中国の習近平国家主席とオンライン形式で会談し、中国当局による弾圧が問題視されている少数民族ウイグル族の扱いなどの人権問題に「深刻な懸念」を表明した。また、EUは国家安全維持法施行後の香港情勢にも懸念を伝えた。首脳会談は6月以来で、フォンデアライエン欧州委員長とEU議長国ドイツのメルケル首相も参加。貿易や気候変動問題も議論した。ミシェルEU大統領は終了後の記者会見で、「独立した監視団の新疆ウイグル自治区入りを求めた」と明らかにした。

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「人権の先生いらない」習近平氏、EUに反発

日経新聞【北京=羽田野主】によると、中国の習近平(シー・ジンピン)国家主席は14日に開いた欧州連合(EU)首脳とのテレビ会議で、香港や新疆ウイグル問題で「内政干渉」に反対する姿勢を強調した。「人権の先生はいらない」とも述べ、EU側が示した懸念に激しく反発した。

習指導部はトランプ米政権との関係の悪化を受けてEUとの関係改善を模索してきたが、ここにきて溝が深まっていることへの戸惑いも見える。

中国共産党系メディアの環球時報(英語版)は15日付の紙面で「EUが中国の発展への監視を続ける以上、中国は関係の変化にも備える必要がある」という専門家の見方を報じ、関係の悪化に警戒感をのぞかせた。

あとがき

中共による新彊ウイグル自治区での破壊工作は、ウイグル人はもとより、文化的建物(モスク)や無形の伝統文化までにも及び、わずか数年で壊滅状態になったことが分かる記事を見つけた。これは、まるで「文化大革命」以上のおぞましい出来事である。人類の繁栄か滅亡か、全世界にその選択が問われているように思った。邪悪な勢力に天誅が下ることを祈る。

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