米国のテッド・クルーズ(Ted Cruz)米上院議員(共和党)とジェフ・マークリー(Jeff Merkley)米上院議員(民主党)は3月11日、法輪功を保護し、また中国共産党が関与しているとされる強制臓器摘出という国家犯罪を抑止し、弱い立場に置かれた人々を保護することを目的とした「法輪功と強制臓器摘出被害者保護法案」を共同提出した。
法案の概要
「法輪功と強制臓器摘出被害者保護法案」(Falun Gong and Victims of Forced Organ Harvesting Protection Act)は、中国で強制臓器摘出を行う責任者への制裁を求め、国務長官に対し中国共産党の臓器摘出政策と移植制度に関する報告書を議会に提出するよう指示し、同時に大統領にこの行為に関与した外国人のリストを作成するよう指示している。
さらに、強制臓器摘出に故意に関与または協力したと認定された外国人の資産を凍結し、ビザを取り消す権限を与える法案だ。
法輪功迫害の背景
法輪功は1992年に中国で伝え出された気功で、健康面と道徳心の向上に顕著な効果があるとして当時の中国政府も推奨していた。わずか数年のうちに1億人を超える人々が実践するようになったが、当時の国家主席・江沢民(2022年11月30日死去)はその爆発的な人気に強い嫉妬心を抱き、1999年7月20日、中国共産党を利用して法輪功への弾圧を開始した。
弾圧を正当化するため、「中南海包囲事件」や自作自演と指摘される「天安門焼身自殺事件」などのプロパガンダと指摘される情報が国内外に流布された。以来、法輪功学習者は、警察による嫌がらせ、不法逮捕、投獄、拷問、強制労働、性的暴行、集団レイプなど、想像を絶する残酷な迫害を受け続けている。さらに、強制臓器摘出、いわゆる「生体臓器狩り」にまで及ぶ残虐行為が報告されている。
法案の位置づけ
今回提出された法案は、2025年5月に米下院を通過した「法輪功保護法(Falun Gong Protection Act)」を基礎とするもので、米議会における超党派の取り組みが継続していることを示している。
結び
今回の法案提出は、被害者の尊厳を守り、法輪功への迫害を終わらせるための重要な一歩と言える。今後の審議が速やかに進むことを期待したい。
また、G7の中で日本政府だけが、中共による法輪功迫害に対して明確な姿勢を示していない現状がある。今回の動きを契機に、日本も国際社会と歩調を合わせ、中共に対して明確な「NO」を示す一助となることを願いたい。
【出典】米国上院議員テッド・クルーズ公式サイト(法案原文)
「Falun Gong and Victims of Forced Organ Harvesting Protection Act」
【参考記事】法輪功について
