国際NGO(法輪功への迫害を追跡調査する国際組織)が集めた証拠から、臓器獲取組織は中国共産党が「法輪功学習者の生体から臓器の強制摘出を行っている」ことを隠蔽し、カバーするために設立された隠れ蓑に過ぎないという。
「2023年全国人体臓器獲取(調達)組織大会」が10月27日、湖北省武漢市で開催された。出席者には、元衛生副部長の黄潔夫氏など臓器移植当局者、臓器獲取組織のリーダーのほか、180以上の病院の臓器移植部門の責任者や、全国に 120 以上ある臓器獲取(調達)組織の責任者も含まれていた。しかし奇妙なことに、中国の国営メディアはこのような盛大な行事について報道しなかった。
世間の意見は当局の予想外の方向に進んだ。ネットユーザーらは、「臓器獲取組織」の名前が「不気味だ」と指摘し、この会議を「テロ組織」「虐殺者」「悪魔の集会」と批判している。
国営メディアが報道しない理由
「どうしてこんな組織が存在するのか?」「どのようにして臓器の合法性を保証するのか?」と中国のネットユーザーがウェイボーで疑問を呈している。
法輪功への迫害を追跡調査する国際組織WOIPFG(追査国際)の主席、汪志遠氏は、次のように指摘した。
「彼らの原則によれば、それは法医学的証明や鑑定・認証を得るという通常のプロセスを実行する過程であるべきです。しかし、獲取組織の者は専門家であり、教授であり、実際に臓器移植に携わっている医師でもあります。考えてみてください、鑑定認証する者、政策を執行する者、つまり、監督役と執行役が同じ人間であるなら、彼らはどのように監督しているのでしょうか? ここには抜け穴がたくさんあるのです。ですから、国営メディアは報道しません。報道できないからです。」
公式情報によると、臓器獲取組織とは、中国共産党(中共)国家衛生健康委員会の統一指導を受ける機関で、臓器の入手、保存、輸送を担当し、臓器の分配に深く関与している。
「名目上、これらの臓器獲取組織は、公式機関の指導のもとに設置され、臓器移植の専門家や精神科医師、看護師などで構成されており、赤十字にも認証されている」が、追査国際が入手した証拠によれば、汪氏は「国際社会が中共による法輪功学習者への臓器収奪を批判してきた。臓器獲取組織は指摘を拭い払うために設立された見せかけの組織だ」と汪志遠氏は述べている。
ニューヨークを拠点とする「追査国際」は10年以上前から、中共が法輪功学習者の大規模な生体臓器摘出に依存し、秘密の国家臓器ドナーバンクを構築し、世界最大級の臓器移植産業を発展させていることを暴露し続けている。汪志遠氏によると、「例えば、名誉会長の黄潔夫氏、執行会長の浙江大学第一附属病院院長の鄭樹森氏、そして、執行会長の葉啓発氏。この3人は、法輪功学習者の生体臓器摘出に関する我々『追跡国際』の主な調査対象です」という。
※法輪功とは、1992年中国で李洪志氏によって伝え出された気功で、宗教や政治に関与することはなく、身体の健康と道徳心の向上に顕著な効果があったため、わずか数年の間に1億を超える人々に愛好されるようになった。しかし、当時の国家主席・江沢民(2022年11月30日に死去)は法輪功の爆発的な人気に強く嫉妬し、自分の権力を乱用し中国共産党を利用して、1999年7月20日に法輪功に対する弾圧を発動した。以来、生体臓器狩りにまで及ぶ残虐な迫害を続けている。
【引用記事】
・大紀元(2023年1月7日)中国臓器獲取組織大会が大々的に開催
・NTDジャパン(2023年11月3日)武漢で臓器調達組織会議が開催 官製メディアは報道せず
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あとがき
日本では法輪功迫害について、あまり知られていない。”法輪功”についても、中国共産党が迫害を正当化するために、捏造した情報を世界中に流し、人々を騙し続けている。中国のことだから日本はまったく関係ないと言えるのだろうか。中国での臓器移植について考えると、中国への臓器移植を斡旋する者、移植患者、中国の医師に移植技術を教える医療機関(病院・大学)、移植手術に使う薬を販売する製薬会社など、日本が間接的に殺人を幇助していると言わざるを得ない。ドナーの大部分は法輪功学習者だという。無実の人の命を奪ってまでも生き残りたいとか、人の命で金儲けとか、言語道断である。