人に感染?中国で豚インフルエンザの新型ウイルス発見

時事

最近のコロナ禍で、「新型ウイルス×中国」となるとメディアは敏感になるもよう。中国でヒトに感染能力を持つ豚インフルエンザの新型ウイルスが確認され、6月29日、中国の研究チームが米科学雑誌「アメリカ科学アカデミー紀要」に掲載した研究で明らかになったという。メディアがどのように報道したか、いくつか調べてみた。

新唐人TV 2020年7月1日:ヒトに感染可能 中国で新型豚インフルウイルス発見

日本経済新聞2020年7月1日:ヒトに感染する豚インフル、中国で新型ウイルス発見

ニューヨーク=西邨紘子】中国でヒトに感染能力を持つ豚インフルエンザの新型ウイルスが確認された。29日、中国の研究チームが米科学雑誌「アメリカ科学アカデミー紀要」に掲載した研究で明らかになった。

研究チームは2011年から18年にかけて、中国国内の複数の養豚場で豚からインフルエンザウイルスを採取して分析した。その結果、16年以降にH1N1の変異種「G4ウイルス」の感染が広がりはじめたことが分かった。

養豚場の従業員388人を検査したところ、10%に過去にこのウイルスに感染したことを示す抗体が確認された。既存のインフルエンザウイルスに対する抗体は、このウイルスに効果を持たないことも分かったという。

これまでのところ、G4ウイルスがヒトからヒトに感染を広げた例は確認されていない。ただ、ヒトへの感染例が増えることで次の流行を招くウイルスに変異する可能性が高まるという。研究チームは「養豚業従事者などへのモニタリングの仕組みを早急に導入する必要がある」と注意喚起している。

【引用元】https://www.nikkei.com/article/DGXMZO61006870R00C20A7000000/

日テレNEWS24 2020年7月1日:中国で新型豚インフル ヒト→ヒト感染は?

東京のコロナ感染者のニュース動画の中で、中国の豚インフルエンザのニュースが突然出てきます。
【引用元】https://www.news24.jp/articles/2020/07/01/07670635.html

Bloomberg News 2020年7月1日 :豚インフル、人に感染するウイルス株検出-パンデミックとなる恐れも

中国で感染が広がる豚インフルエンザのウイルス株は人にも感染することが明らかになった。現在流行中の新型コロナウイルスに続き、新たなパンデミック(世界的大流行)を引き起こす恐れがあることを示唆している。

中国疾病対策予防センター(中国CDC)の高福主任を含む研究チームによれば、2016年以降、中国全土でこのウイルス株の豚への感染が大きく広がってきた。同チームは11年から18年までに、10省で調査を実施したという。

「G4 EA H1N1」と名付けられた豚インフルエンザのウイルス株は、09年にパンデミックとなったインフルエンザウイルスに似た遺伝子構造を持つ。養豚場で働く従業員338人から16年から18年の間に採取した検体を検査したところ、約10%でこのウイルスが見つかった。研究結果は米国科学アカデミー紀要(PNAS)に掲載された。

研究チームは人への感染が示されたことについて、このウイルス株が「パンデミックを引き起こし得る重要な特徴全てを備えている」ことを示唆していると結論付けた。
【引用元】https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2020-06-30/QCQO7AT0G1L501

BBC NEWS 2020年6月30日:インフルエンザの新型、中国で発見 「世界的流行も」と科学者

パンデミック(世界的流行)を引き起こす恐れのあるインフルエンザウイルスの新たな型を、中国で科学者が発見した。科学者らによると、新型のインフルエンザウイルスは最近見つかった。ブタを宿主とし、ヒトにも感染するという。さらに変異し、ヒトからヒトに簡単にうつるようになって世界的な大流行を招く恐れがあると、科学者らは懸念している。
緊急対応が必要な問題ではないが、ヒトに感染する「すべての特徴」を備えており、注意深く監視していく必要があるという。

(省略)

キン=チャウ・チャン教授は、「現在は当然ながら、みんなコロナウイルスに気が取られている。しかし、危険性のあるほかの新型ウイルスへの注視は必要だ」とBBCに話した。また、この新型のインフルエンザウイルスは喫緊の課題ではないが、「無視すべきではない」と述べた。

英ケンブリッジ大学獣医学部長のジェイムズ・ウッド教授は今回の発見について、人間が新たな病原体の発生リスクに常に直面していることを「思い出させてくれる点で有益だ」と述べた。また、野生動物より接触する機会の多い家畜動物が、パンデミックを引き起こす重大なウイルスの発生源となり得ることにも改めて気づかせるものだと話した。
(ミシェル・ロバーツ、健康担当編集長、BBCニュースオンライン)
【引用元】https://www.bbc.com/japanese/53230478