なぜ、法輪功は20年以上も迫害され続けているのか?

人権

法輪功は1992年以来、中国から世界110カ国以上に伝わっている気功である。法輪功を学ぶ人々(法輪功学習者)は平和的であり、信仰を堅持している。中国以外の多くの国では自由に法輪功を学べるが、中国では20年以上もの間、誹謗中傷、違法拘束、拷問や虐殺、臓器狩りにまで迫害が及んでいる。何の罪もない、ただ法輪功を学んで実践している自国民に対して、なぜ迫害が今もって続いているのだろうか?

テッド・フォーク氏(カナダ国会議員)
中国共産党(中共)がキリスト教徒を根絶しようとしたことと同じように法輪功を排除しようとしてきました。中国政府はプロパガンダ、強制的なイデオロギー転換と再教育のプログラム、恣意的な逮捕、強制労働、肉体的な拷問など非合法的な手段を日常的に使用してきました。そして2006年に、中国の法輪功学習者が組織的に臓器を摘出されてきたという想像しがたい中共の悪行が明らかになりました。

デービッド・キルガー氏(元カナダ外交部アジア太平洋担当)
迫害されている法輪功学習者たちは皆とても優しい人で、彼らは人々に対し、善意しか持っていません。それなのに彼らはこのように扱われています。これはキリスト教徒がローマ帝国から受けた扱いに似ています。人々は人を助けることや優しさなどを信じていました。そこにローマの怪物がやってきて「おまえたちを火あぶりにしてやる」と言ってきたのです。これは第5代ローマ帝国のネロのことです。ローマ人はキリスト教徒の身体に火をつけ、焼き殺しました。それは驚くべきことに、今日の中共がやっていることと酷似しています。中国のネロ(江沢民)は法輪功学習者を迫害するよう命じました。

デービッド・マタス氏(カナダ人権弁護士)
法輪功は健康に良く、医療予算の削減にもつながったことから、当初は当局も奨励していました。1992年から1999年まで中国政府の推計によると、7000万人から1億人の学習者がいて当時の共産党員数を越える人数になっていました。

当時の共産党指導者・江沢民はこれらに強く嫉妬し、自らの地位への脅威だと見なした。

デービッド・キルガ―氏(元カナダ外交部アジア太平洋担当)
多くの共産党員が法輪功のことをよく知っていて、また多くの党員も学んでいたにもかかわらず、1999年7月20日共産党指導部は「法輪功を根絶する」ことを目的とした暴力的なキャンペーンを開始しました。

今でも迫害は続いている...

なぜ弾圧が失敗したのか

1.中共の謀略の暴露

デービッド・マタス氏(カナダ人権弁護士)
法輪功の悪魔化と孤立が企てられました。法輪功には弾圧の口実となりました。悪魔的な要素が全く含まれていませんが、弾圧という政策が先にあって、それを正当化するために後からでっちあげられたのです。法輪功の人たちは自殺し他人を殺害するような邪悪なカルトであると彼らは言いふらして人々に信じ込ませるのです。

ウェンディ・ロジャース教授(豪州マッコーリー大学メディア価値観・倫理研究センター副主任)
中国政府が国内で法輪功学習者を悪魔化する方法は巧妙です。結果的に学習者は敬遠され悪い人と見なされました。共産党の話は一つたりとも信じてはいけません。何年も彼らの洗脳を受けておらず、このことに批判的な立場にいる人たちでさえ彼らの言葉には惑わされます。法輪功がカルト教団であるという証拠はどこにもありません。監禁されたり殺されたりすることなく、自分の信念を自由に平和的に実践すること以外に彼らは何も望んでいないのです。

エドワード・マクミラン・スコット氏(元欧州議会副議長)
私は何百人もの法輪功学習者に会ったことがあります。法輪功はカルトではなく宗教でもありません。金銭は絡まないし洗脳することもありません。カルトの持つ特徴は全てここには存在しません。

デービッド・キルガー氏(元カナダ外交部アジア太平洋担当)
カナダの裁判所で法輪功はカルトではないという判決が出ています。カルトの特徴を全て調べていくとどれも当てはまりません。カルトという言葉は法輪功を悪魔化するための道具に過ぎず、法輪功に乱暴にレッテル貼りしたに過ぎません。デービッドと私は50カ国以上の法輪功学習者に会ってきました。様々な人生、年齢、経歴、学歴を持つ彼らが皆すばらしい人であることがよくわかりました。

2.中共の常套手段

伝統文化における佛道神への信仰は道徳の維持に積極的な役割を果たしているが、中共の弾圧によって踏みにじられている。特に文化大革命の中で、中共は宗教の戒律を破壊し、リーダーを迫害し、神を信じない者に交代させた。しかし、この方法は法輪功には通用しなかった。

デービッド・マタス氏(カナダ人権弁護士)
中国でカトリック教会に対して何が起きているのかを見ると、中共が司教を任命し、チベット仏教にいたっては、彼らは自らのパンチェン・ラマを指定しているのです。また、イスラム教では彼らは自分たちのアホンを任命しました。しかし、法輪功ではそれができません。なぜなら、法輪功のトップを任命し、学習者をコントロールすることができないからです。そのため、迫害は彼らの唯一の統治手段となりました。一方で、中共がリーダーを任命することを通して、法輪功を破壊することができないのは、法輪功の強さを体現したものでもありました。

3.「真・善・忍」の力

中共は迫害を維持するために「偽・悪・闘」を行っているが、法輪功学習者は「真・善・忍」を堅持している。

デービッド・キルガー氏(元カナダ外交部アジア太平洋担当)
そして、強調しておきたいのが、法輪功学習者は政治に関与することを望んでおらず、共産党に挑戦することを意図していないことです。彼らの唯一の政治的な目的は、中国全土での迫害を平和的に終結させることです。

マイケル・クーパー氏(カナダ国会議員)
法輪功の皆さんは暴力的ではなく、「真・善・忍」に基づいて、この酷い人権侵害への認識を高めることによって、残忍な迫害に対処してきました。

ダン・フェファーマン氏(宗教自由大連盟主席)
法輪功は模範的な対応をしてきました。その対応において暴力的な方法を用いたことはありません。常に寛容さ、愛、真実、忍耐をもって対応し、最終的にはそれが勝利するでしょう。

4.世界に真実を伝え、良識を呼び覚ます

法輪功の平和的な真相伝えは広く知れ渡り、人々の歓迎を受けている。中国共産党による迫害を知った後に、多くの人々は自発的に学んでいる。ある女性は「なぜ彼ら(学習者)が迫害されるのか、不思議に思っていました。そこでネットで調べてみたら、(法輪功は)何の問題もなくとても良いものだとわかりました」と語った。

各国の政界要人は「真・善・忍」を支持している。

カリグ・ケリー氏(豪州国会議員)
「法輪大法はすばらしい」と声を上げるのは私のやるべきことです。

ジュディ・シグロ氏(カナダ国会議員)
法輪大法がカナダに伝わったことに感謝しています。

エリザベス・メイ氏(カナダ緑の党国会議員)
私は個人的にカナダ緑の党があなた方(法輪功)を支持していることを知ってほしいのです。誰にも脅威とならない平和的で伝統的な信念、法輪大法を実践する権利を支持します。

今、全世界が法輪功に対する迫害の停止を求めている。今、中共はますます大きな圧力に直面している。

5.国際社会の声

ダン・フェファーマン氏(宗教自由大連盟主席)
法輪功への迫害は世界で最もひどい人権侵害の一つです。絶対に間違っています。直ちに止めなければなりません。米国の大統領は法輪功迫害に反対しなければなりません。

クリス・スミス氏(米国上院議員)
自由世界の指導者たちは、このことを習近平に対して、直接的かつ真剣に提起する必要があります。そして有効な方法を用いれば改善するはずです。

スコット・バスビー氏(米国務省国務次官補人権と労働の責任者)
私たちは法輪功に対する迫害を含め、中国における信仰の自由について非常に懸念しています。そして私たちは今後も引き続きこれらの問題を追跡し、中国政府に提起していきます。

世界で最も豊かな国は伝統的な信仰が認められている国である。

トランプ氏(米国大統領)
我々は信仰を持つ者の国である。沈黙させられたりすることは、もう許さない。

大紀元(2020年6月3日)によると、トランプ米大統領は2020年6月2日、国際的な信教の自由を促進する行政執行命令に署名した。同命令は、信教の自由を「道徳的かつ国家安全保障上の必須事項 」と呼び、「米国の外交政策上の優先事項 」と宣言している。政権高官によると、この執行命令は、トランプ氏が2019年9月の国連総会で世界の指導者に向けて演説した 「宗教的迫害を終わらせる 」という演説に基づいているという。

トランプ米大統領は2019年7月17日、大統領執務室で、法輪功学習者の張玉華さんをはじめ、中国など17カ国の宗教弾圧の被害者27人と面会した(スクリーンショット)

歴史が証明している。信仰を迫害する政権はいずれ自滅する。かつての強大なローマ帝国はキリスト教を迫害して廃墟と化した。中国では法輪功に対する弾圧も完全な失敗に終わる。歴史の最後の瞬間に、習近平と中国人はどのような選択をするのか。江沢民の弾圧・迫害政策を継続するのか、それとも中共に別れを告げて自由世界に入るのか、中国人の選択は歴史に刻まれるだろう。天は最後に判決を下し、人類の正義を明らかにする。正と邪、善と悪をはっきりさせる。これは宇宙の法則である。

【引用元】大紀元「法輪功 なぜ迫害されたのかなぜ迫害は終わらないのか?(修正版)」(2021年2月22日)